家具・雑貨店「HOTOLI」
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- 住まいにまつわる暮らしから支えたい
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やりたい、と口にしたことを忘れず
チャンスを与えてくれました。
雑貨屋 HOTOLI
アネシスが手がける暮らしの雑貨店。2020年の発案以降、家具や雑貨を手がけたい思いがあったメンバーを中心にプロジェクトがスタート。現在ではオンラインショップやワークショップも始め、活動の幅を広げている。
事業立ち上げの背景を教えてください。
秋本:入社した時からHOMEPARTYの設計をしていて、HOMEPARTYの考え方をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思っていました。HOMEPARTYは建物だけでなく、暮らし方もとても素敵で、家を建てたい人はもちろん、そうでない人にも、HOMEPARTYらしいものやことを通して幸せな感覚が広がる方法があればと考えていて。それで、暮らしのことならもっと広く知ってもらえるかな、家具や雑貨、そこにHOMEPARTYらしくて自身でデザインしたものを出せたらもっと楽しいなと思っていました。
林田:私もお引渡し後の暮らしを豊かにできる提案をしたいなと思うことがよくありました。育休明けに設計に復帰すると思っていた時に、ちょうど面談で新規事業の話をいただいて、そこでインテリア関係をやってみないかと。
秋本:私は林田さんとちょうど入れ違いで育休に入っていて、最初は電話で聞きました。
林田:HOMEPARTYの間口を広げたいという想いもありました。すぐすぐではなくてもHPを知るきっかけにしたかった。合わせてオーナー様と交流をもつ場所をつくりたかったんです。毎週のように綿密に打ち合わせして、いっぱい一緒に暮らしについて考えるんですけど、引き渡し後はなかなかお会いできなくなってしまうので。その後の暮らしについて気軽に話せる居場所には、HOTOLIはぴったりだと思います。
実際に事業がスタートした頃のエピソードを教えてください。
林田:店舗のリノベーション設計も担当したのですが、店舗のイメージとしてワークショップができるお店、ただ物を売るだけでなく、暮らしまわりの知恵やコミュニケーションができるお店にしたいという想いだけは決まっていました。店舗だけど、一番奥にキッチンがあったり、薪ストーブも体験できるようにしたことで、お客様にも居心地がいいとよく言われます。ただ小売り自体が初めてだったので出店までの準備、日々のオペレーションは本当に大変でした。
今まで設計しかしてこなかったので、当時はとにかく不安しかなかったです。レジや仕入れなど、やり方は手探りで、おそるおそる…家具の仕入れはもとから付き合いのあるところに声をかけて、雑貨は一からの開拓でした。なんせ実績がないので、相手からすると本当かな、大丈夫かな、と思うこともあったかと思います。自分の素直な気持ちや信念が、HOTOLIに合っているのか迷うこともありました。秋本さんがきてからやっと、一緒に考えてくれる人が増えて、基準や方向性が見えてきましたね。
秋本:私も初めは慣れるのに大変でした。でもそれよりもやりたい、こういう商品をお客様に届けたい、という思いはあって。商品を選ぶときに大切にしているのは「用と美」。機能と美が備えられているかどうかですね。あとは、暮らしにまつわるもので長く愛せるものを選ぶようにしています。店舗ができてすぐオンラインショップも準備することになって、選んだ商品のPR文章を考えることもすごく大変でした。自分がユーザーだったらどうしたら買うだろうとか、商品ラインの広さや深さを考えて300点まで一気に増やしたりして、1年目はとにかく手が回らなかったです、、
林田:「作り手の想いや意志が感じられるもの」という視点も大切にしています。建築も同じですが、出来上がった空間や物の背景には必ずある、作り手の想いが込められている、手触り感のあるものを届けたいと思っています。
秋本:店舗がオープンして2年目に入りようやくワークショップができるようになって。当初思い描いていたことに着手できているなと思うようになりました。オーナー様もワークショップに参加してくれて、久しぶりに会って当時の話をしたり、小さいながらも交流ができてきているのが嬉しいです。
リピートのお客様も多くて、居心地が良くて、ゆっくり選べると言っていただいてます。1人ひとりと長く話せるのも魅力の一つですね。
これからのHOTOLI
林田:アネシスの広告塔です。HOTOLIを入口にアネシスを知ってもらって、いろいろやってて楽しそうな会社とか、建てた後の人ともずっと付き合っていける会社と思ってほしいです。お店を入り口に、アネシスで家を建ててもらえたら。
今、世の中に情報が溢れている中で、やっぱりこういうのが好き、というファンをつくりたいです。アネシスは、暮らしを提案する会社なので、HOTOLIがそれを引っ張っていける存在になれたらと思います。
秋本:利他的は、はずせないですね。暮らしを良くしたい誰かのために、どんなことができるだろうといつも考えています。設計をしている頃から、お客様との打ち合わせはどんな家にしたいかの話ではなくて、どんな暮らしをしたいかについて話すことが多かったんです。お客様の日々の暮らしを考えるという点は、今もずっと同じですね。