デジタルが進むほど必要なのは、人がいるから生まれるもの。

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現場監督として今一番頑張っているのは、後輩の育成です。たとえば社員によって、お客さまと接することが好きな人もいれば、建築が本当に好きな人もいる。そうした個人の特性や、モチベーションに合わせたマニュアルをつくっています。あとは建築業界自体がまだまだアナログなので、ITシステムを構築するなど、デジタルを導入した仕組みづくりもやっています。そこは社員の平均年齢が比較的若く、フットワークや柔軟性のあるうちの会社だからこそできることだと思うので。
 
そうして仕組み化、効率化させることで余裕が生まれた時に深掘りしたいのは、大工さんや職人さんの技術力や、社員のコミュニケーション力のアップなんです。デジタルが進めば進むほど、やっぱり必要なのは、人がいるから生まれるもの。そうすることで、本当に感動してもらえる家づくりの体験が、提供できるんじゃないかなと。

今は3Dプリンターを使って、コンクリートで家づくりができるような時代が来ると言われていますが、木という素材自体は、ひとつとして同じではありません。量産のための素材と言うより、あくまで自然のもの。だからこそ木造だと、唯一無二の住宅をつくることができる。
 
そのひとつとして取り組んでいるのが、熊本県産の木材を使うこと。これまではどこ産かなど、あまり気にされない認識だったんですが、今は国産なのか、県産なのかにもスポットが当てられている。私たちがお客さまに伝えているのは、同じ地域で育ってきている木材と、どこか暑い国からやってきた木材を比べると、やっぱり前者のほうが湿度などによる狂いが出にくい。地域の風土に合った、そこに生えている木を使って建てるのが一番、そう感じています。
 

 

自分以上に、周りの人のために力を発揮する。

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新卒でアネシスに入社し、すぐに配属されたのが工務課でした。約1か月間、大工さんのもとで家づくりの流れを勉強させてもらったあと、モデルハウスを中心に現場管理のノウハウを学び、その年末にはお客さまの家を担当させてもらえるようになりました。
その後は工務課の責任者として、現場管理に加えアネシス会(業者会)の運営やとりまとめを経て、今は建築統括本部の本部長として、生産設計課、工務課、工事課、管理課といった部署との連携をとり、業務の改善や調整、交渉などを日々行ってます。
 
たくさんの社員と関わる中で感じるのは、ひとりひとりのホスピタリティー精神が強く、自分以上に、周りの人のために力を発揮するところ。体調や表情など、日常との変化にいち早く気付いて、すぐに声をかけることができる社員が、とても多いと感じています。
それは社員間だけに限らず、一緒に仕事をする職人さんや大工さん、関連企業のみなさんに対しても同じ。だからこそ、災害や緊急時など困った時の対応や、新しい取り組みに対しても、積極的に協力しあえる関係性ができている。「人財を育成し、幸せを形にする」と経営理念に唱う通りの、人を中心に考えた会社だなと思います。
 

 
また私はSDGS委員会として、県産材や国産材を有効活用するための取り組みも行っています。そこで大切にしているのは、ひとりでも多くの方に、木や山への興味を持ってもらうこと。そのため、家を建てる際に使う木材を実際に山に見ったり、伐採や植樹の体験を行ったりしています。また熊本県や小国町の方とも意見交換しながら協定を結び、一緒に県産材の活用を増やせるように進めているところです。
 
アネシスの強みは、人財力と人を想う力です。社員をはじめ、お客さま、関連企業や職人さんなど、アネシスに関わる全ての人が幸せになれる環境を創っていきたいです。