合志にて内覧可能なモデルハウスが完成しました!
スタッフコラム・ブログ2024.08.31
こんにちは‼
ひとやねの河野です。
先日…
8月に公開されました”ブルーピリオド”という映画を観に行きました。あらすじは高校生が芸術大学に合格するために奮闘されるお話になります。フィクションではありますが、高校生がひたむきに頑張る姿を見て、私も大学受験をした時の気持ち、あの一生懸命さを持って何事もチャレンジしていかないとダメだなと映画を見て思いました。映画を観に行かれるご予定のある方は、ぜひこちらの映画をご覧ください。
さて今回は…
”将来を見据えたトイレ空間”についてお話をしていきたいと思います。将来の介護や車いすでの使用を想定してトイレ空間をつくられたいというご意見を頂くことがございますのでポイント別にご紹介させて頂きます。
まず一つ目は”距離”です。
みなさんのお住まいのトイレはどこに計画されていますか?年を重ねていくと排泄回数が増えると言われております。そのため普段生活するリビングや寝室から、トイレまでの距離が大切になってきます。部屋からトイレまでの距離が”4m”を越えるとご高齢の方は「遠い」と感じられるとも言われており、将来を見据えたトイレを計画される際は”距離”という視点を持って計画して頂けたらと思います。
二つ目は”内部空間の大きさ”です。
一般的な木造在来工法の場合、内部空間の大きさは有効幅78cm/有効奥行169cm程度ですが、介護スペースが欲しい場合、50cm以上の幅が追加で必要となってきます。自走の車いすを使用される方で、便器へ横から乗り移る場合は、幅と奥行きともに165cm以上は必要になってきます。車いすを使用される方で便器へ正面から乗り移る場合は、車いすの奥行サイズを考慮して計画する必要がございます。
三つ目は”トビラ”です。
二つ目のポイントと関連する内容ではありますが、便器へのアプローチ方法がトビラの位置によって、正面からなのか、横からなのか、背面からなのかが決まってきます。特に注意して頂きたいのが入口の寸法(トビラの有効寸法)になります。トイレの内部空間を大きく計画したとしても、内部に入れないと意味がありません。「引き戸で計画したから問題なし!」ではなく、トビラの有効寸法まで確認して計画する必要がございます。
四つ目は”便座の高さ”になります。
こちらはあまり意識される方は少ないポイントかもしれません。通常の便座の高さは37cm~39cmと言われておりますが、車いすからの乗り移りを考慮すると車いすの座面の高さ(45cm程度)と揃えることで、乗り移りが容易になります。また足腰が弱くなった方の立ちあがりの補助にもなることもございます。
しかし…
便座については姿勢の安定性の方が優先するべき事項のため、便座の高さを上げる際は注意が必要です。便座の高さを上げることで、踏ん張ることができない、幼い子が使用できないなどの課題も挙げられますので、このポイントについては、将来を見据えて計画する際はご注意です。
以上…
将来を見据えたトイレ空間のポイントをご紹介していきました。注意して頂きたいのは、一人一人の理想のトイレは異なるということです。今回ご紹介した内容はあくまで一つの解答例としてご理解して頂けると幸いです。めんどくさいと思われるかもしれませんが、これからトイレを計画される方は、設計者に要望を伝えることに加えて、実物の確認や、動作のシミュレーションなど、細かい検討をされた上で計画して頂けたらと思います。この細かい検討が理想のトイレにつながってくると思います‼
では!!
ひとやねでは…
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